Angel Beats! #13 Graduation

すごかった。
まさにこれが最後に残った感想。
他人のために死んで、そのあとでさえも完璧な無私の人だった音無が
最後に見せたヒトとしての弱さと強さ。
 

卒業式。
本ストーリーで語られる世界の秘密は前回までで終わっちゃってたな。
今回は残ったメンバーに焦点を合わせてそれぞれの卒業を見送る回。
 

最後に残った戦線メンバーとプラス1。
前回、AngelPlayer製作者の残留物との対決で、自身の遺恨に決着をつけたゆり。
なんでまだこの世界にいるんだ?と思ったけど、卒業式でわかった。
 

やたらと上機嫌なかなで。
前回までと違ってやたらと人間くさい反応をしている。
AngelPlayerを自身に適用することで人間らしい反応を阻害する副作用などが
あったりしたのだろうか。
 

SSS結成以前より最も長い時間を過ごしてきた二人。
今回、全編通してあまり思い入れらしいシーンが無かったけど、そういう
あっさり感が長くやってこれた秘訣かな。
 

体育館での卒業式。
 

自身の遺恨を昇華し、保護対象だったSSSメンバーもすでにいないためか、
反応が女の子っぽくなったと言われ、照れるゆり。かわいいな。
 

戦歌?斉唱。
マーボー豆腐への愛が高らかに歌い上げられる。
 

卒業証書。
文面がぜんぶ変えてあったら…、と非常に残念。
ゆりとかなでの文は上ので良いんだけどね。
直井なんてこの世界で過ごした時間の大半は私利私欲のために使ってただろw
 


あのペットボトルは岩沢さんの残したものかな。
ガルデモの黒板寄せ書きがぜんぶ読めないのがつらい。
かなではここでもマーボー豆腐かw
 

最後までつっかかる直井。
日向はこれまでもこうやって皆の緩衝材になってきたんだな。
 

卒業する直井。
最後まで態度のでかいヤツだったが、次の人生ではうまくいくかな。
 

前回で妹弟への遺恨を昇華したゆりの最後の心残りがおそらくコレ。
優等生過ぎるかなでを天使と誤認したところから、ゆりの戦いが始まった。
ほぼ一方的な戦いだったけど、これでようやくゆりの戦いが終わった。
 

ゆりを見送り、自分も立ち去ろうとする日向。
要所要所での良いヤツっぷりはピカイチだったな。
ユイとの絡みはもう少し観たかったところ。
 

日向を見送った後の音無のためらい。
ゆり、日向と親友たちを順に喪って音無の心変わりはここで発生したと思う。
 

ここでいっしょに生きていこうとかなでを誘う音無。
他人のために心を砕き体を砕いて戦ってきた音無も、その目的だった他人が
いなくなって初めて自分の願望を表に出せたんだな。
「あいつは俺たちと同じだ」と言い続けていたけど、かなでの事はこの世界に
おいて特別な存在だと認識(だから、ゆりの「かなでは人間」発言に驚いた)
していつまでもいっしょにいられると思っていたんだろう。
ゆりや日向が消えるまではココロの表層にあがっていなかったけど。
 

かなでが最後の真実を告げる。
「あなたの心臓は私の胸で音を刻んでいる」
「あなたにお礼を言うためだけにこの世界にきた」
 
「うん、ありがとう、結弦」
「うん、ありがとう」
「うん、すごくありがとう」
「愛してくれてありがとう」
「命をくれて、本当に、ありがとう」
 



空に消えていく光の粒。
かなでも夢を叶え、旅立っていった。
ひとり残されて絶叫する音無。
 

くったくの無いゆりの笑顔が印象的。
ようやくこの演出が来たかーって感じ。
 



未練の無いままこの世界に迷い込み、恋した相手が卒業したため、
この世界に縛られたAngelPlayer製作者と同じ道を進んでしまうのか
と思ったけど、音無は転生してめぐり合うほうを選択したようだね。
(再会できるシーンは音無の願望だと思ってるけど)
 
とにかくすごかった。
最後の願望シーンが無かったら、逆の意味でココロに残る作品だったけど、
昇華することができそう。