閃光のナイトレイド #12 夜襲

話も佳境。
ついに高千穂が表舞台に戻ってきた回。
全世界への宣戦布告とか、思想家の夢だな。
 

前回、裏切りを表明して葛に詰られる桜井さん。
桜井機関の意味合いは前回予想したとおりか。(ちなみに予想的中など滅多に無い)
素直な葛では桜井さんに太刀打ちできないな。
 

皇帝即位を前にお墓参り?の溥儀。
まわりを固めているのは日本人ばかり。
高貴な立場ってのもつらいのう。
 

高千穂たちを取り逃がしてからすでに三ヶ月。
溥儀の周囲で足取りを探ろうとしていた旧桜井機関メンバーだが、風来坊と再会。
相変わらず商魂たくましいな。
 

「この写真に葛さんを加えるアル」
出てくるだけで場の雰囲気を和ませる風蘭だが、押さえるところは押さえている。
葛の写真は有るから貼り付けるとか、卒業写真の丸枠じゃあるまいしw
 

実は未完成だった新型爆弾。
大国での開発ならトライ&エラーという力技で解決できるのだろうけどね。
リットン調査団が視たのは幻だった模様。
高千穂の能力が明らかになった。
 

実質的に解体している桜井機関の任務の真似事をなぜ続けるのか。
「まだ逢いたい相手がいる」
葵にしても雪菜にしても逢いたい相手は自らの意志で道を進んでいる。
それを追いかけてまでどうするのかが、この二人には欠けている。
 

こっちは自分の戦う理由に迷いが出ている。
悩ましいのう。
 

高千穂の思想に共鳴している人間はほとんどいないと語られているが、
それでも後に従う連中はいる。
自分の思想のためだけに戦える人間は少ない。
人は思想では無く、それを体現する人についていくのだ。
というあたりをもう少し丁寧に表現してほしいところ。
単に元上官だから従っているという姿にしては戦意が高すぎるように
思えてしまうじゃないか。
 

作戦内容が「上海に新型爆弾を落とす」と聞いて食ってかかる葛。
最終兵器はその威力を示してこそ抑止力足りえるのだ。
最終兵器を各国が所有してお互いが総すくみとなることで戦争を回避する。
石原莞爾の唱えた最終戦争戦論よりは現実に近いのは未来視のできる
預言者のおかげか。
 


それぞれが敵と相対する三つの場面の成立。
棗がやばいな…。
 
最終回手前で高千穂の目論見が判明し、その思惑のまま、推移している
ように見えるが、最終回では桜井さんがどんでん返しを仕掛けそうだな。
このまま活躍が無かったら、黒衣の男ってなんやねん状態になる。
 

預言者のあの姿もなんやねんって思えたけどね。