閃光のナイトレイド #11 闇の探索

前回から展開が早くなってきたね。
 

以前の会議のときに協力に消極的だった亜細亜各国の独立運動家とはその後、
結託していたのね。
リットン調査団を拉致してまで行った示威行為は功を成さず、実力行使を
図るしか無くなってきている。
このまま、史実再現物となるのかパラレル物となるのか興味深いところ。
 

静音は葵の下から逃げた後は高千穂と合流していたらしい。
両者は以前より協力体制にあったらしい。
このあたりはなんかシナリオ不整合な感じを受けるけど、これが完成形なら仕方ない。
 

高千穂の下へ走った葛に対して冷淡な態度に終始する桜井さんに激昂する葵。
桜井さんの思惑については後述する。
このタイミングでMI6についてくどくど説明があったのはなぜなんだろう。
この手の敵対組織ならCIAあたりにするのが常道じゃないのかな。
 

葵に招かれて陰謀の片棒を担がされる雪菜。
ノコノコと部屋についていくのは信頼しきっているのかお子様なのか。
葛がいなくなった時点で実行部隊で葵の暴挙を止められる者はいない。
 

葛と久世の会話。
高千穂の思想に共鳴している人物は部隊の中でも少ないらしい。
それでも付き従う人間がいるというのは人望の成せる業か。
新型爆弾が製造過程で人体に害悪の有るということは核兵器か。
高千穂の見通した未来は現実世界の延長線上でしか無さそうだ。
核兵器投下後の環境汚染についてはちゃんと知っているのか?
砂漠の中央とはいえ、ただのデモンストレーションで放射能を撒き散らしている
のは意に介さないのかな。
 

中国農民にそれとなく詰られる棗。
以前に雪菜に語った「貧困に喘ぐ人たちを救うために戦う」という考えは、
中国人を犠牲にするということを考慮に入れていないものだと思い知らされる棗。
戦う理由に揺らぎができた。
 

高千穂には未来視は無い。
高千穂に未来を伝えたのは先代の預言者である「とわ」。
預言者は具体的なビジョンを語ってはならず、その禁を犯した「とわ」は
悲劇的な最期を遂げた。
このあたりが確定情報。
預言者の力がどのように継承されるのかはわからないな。
預言者が後継に指名した人物に移植されるのか、能力のある人物を後継に指名するのか。
後者の場合、静音には葵を共にいた頃から未来が視えていたことになる。
 

脱出寸前の高千穂+静音と邂逅する桜井機関メンバー。
この後、葛も登場する。
葵にとっては「なんで静音がこんなところに!」というのも無理は無いな。
「日本と亜細亜の望ましい未来」と語る葛になにか言おうとした棗。
なんとなく

  1. 棗、葛を説得
  2. 棗、葛を庇って死亡
  3. 葛、翻意して高千穂から離反

という図が見えてくる。
 

葛の手元に戻った祖父の手帳。
右ページの信義を果たすのか。
 

今回の当初から伏線ばら撒き状態だった桜井さんの裏切り。
いくつかパターンが考えられる。

  • 桜井さんと高千穂は当初からのグル。軍部の高千穂捜索活動を監視・制御するために桜井機関を設置した。大亜細亜構想は日本を欧米列強と対等とさせるために利用
  • 高千穂の行動が日本の思惑と合致するために協力体制となった。満州国を確立するためには欧米列強へ威嚇が必要でその点で高千穂を利用している

正直、桜井さんが大亜細亜構想に共鳴するほどの視野の広い思想家には見えない。
高千穂が以前に揶揄した「日本を中心と考える」古い人間だと思えるね。
 
ここまで先が楽しみになる作品だとは思わなかった。
 

今回のサブタイトルの『闇の探索』
闇ってなんだろ。探索しているのは誰だ。