鋼の錬金術師FA #61 神を呑みこみし者

なんかだんだんすごくなるな。
「もう細かいところなんかどうでもいいじゃん、このノリについて来い」みたいな感じw
「こうなることを待っていた」の連続でストーリーとしてはどうなの?とか思うけど、
まあ、おもしろいからいいじゃん。
 

前回のおさらい。
お父様は日食の際に開けることのできる扉から神を引きずり出して吸収することが
目的で、長い年月をかけて準備してきたアメストリス全土の人間の魂を賢者の石に
変換して同化する国土練成陣はそのための手段にしか過ぎなかった
 

念願を達成したお父様。
人としての生命の絶頂期である18歳あたりに若返ったようだ。
神の力を手に入れ、手のひらに太陽を作り出すことすらできるまさに無敵の存在。
普通の作品だとここまででAパートは終わりなんだけどな。
 

長い間をかけてアメストリスの国土に自身の賢者の石を埋め込み、月の影を円に見立てて
発動した練成陣。
ホーエンハイムが家族から離れて放浪していたのはこれのため。
この練成陣で国土練成陣によって賢者の石に変えられた人の魂を解放し、元の肉体に
戻すことに成功する。
ホーエンハイムの遠大な努力はここでようやくお父様を凌駕した。
 

新規に得た賢者の石を失い、神の力を抑えきれなくなったお父様。
しかし、エドたちは練成術を封じられているので形勢は悪いままだ。
 

地下通路で続いていた大総統とスカーの戦いがようやく終結
「神などこの世界のどこにもおらんと!」
イシュバラの神に禁じられていた練成術を使用して戦うスカーに向かって放たれたセリフ。
「敷かれたレール」「与えられた人生」と繰り返し口にしてきたブラッドレーだが、
おそらくその人生の初期には何度も神に祈ったんだろうなーと思う。
イシュバールでの回想でこんなセリフもあったな。
「私に鉄槌を下したくば、神の手なぞ借りず自らの手で行え、人間」
神にすがること無く、自身にできる最大限の努力で事を成す人間がうらやましかったの
だろうかのう。
 

敵であるグリードですらうらやましがらせた悔いの無い顔。
良い伴侶と良い敵にめぐり合えたってヤツか。
最後まで歪みない人だった。
 

死にかけのスカーが発動した逆転の練成陣。
この練成陣も初お目見えからずいぶん経っているので感慨深いのう。
 
以前より何度か話題に上がっていた「アメストリスの練成術が歪んでいる」の
真相がようやくあきらかになった。

  • 練成術は地殻エネルギーを使用している
  • アメストリスの場合、地下に賢者の石が張り巡らされている
  • 術者とエネルギーとの間に賢者の石が割り込み、力を阻害している

賢者の石の主であるお父様はこの操作で他者の術を封じることができる。
前回に書いた疑問にさっくり回答が与えられたw
 

戦況が不利になり、地上に出るお父様。
地上だと賢者の石の材料が大量に存在するのでエネルギー補給には事欠かない。
ホーエンハイムやアル、イズミは後を追う。
 

プライドに妨げられ、地下に一人残るエド
プライドはもう保たなくなった今の肉体の代わりにエドに移ろうとする。
 

そんなプライドの邪魔をしたのは吸収された後も意識を保っていたキンブリーさん。
エドワードに反撃を受けて「殺される!」と叫ぶプライドに
「あなたはエドワード・エルリックをわかっていない」とキンブリーさん。
北で出会って一回戦ったくらいだけど、エドの甘さを良く知っているな。
 


消滅への最中に仮初の両親を思い浮かべるセリム。
閉じ込められた際にアルに語った話は嘘では無かったんだな。
「そこで待ってろよ、馬鹿セリム」
エドがこの後、セリムをどうするのかさっぱりわからない。
 

キンブリーさん、最後までかっこいいのう。