閃光のナイトレイド #05 夏の陰画

今回もおもしろかった。
ナイトレイドらしさがまったく出ていないけど。
なんでこれをナイトレイドでやったのかがわからない。
後述するけど、葛の人物描写というには葛がメインじゃ無さ過ぎる。

今回はこの写真から始まる。
 

今回、風蘭が大活躍。
ただのマスコットガールじゃないんだぜ。
 

写真の男を求めて訪問した家のメイドさん
遠藤綾さんにはこういう人生に疲れた感じの女性が似合うのう。
 

次から次からと展開が早い。
西尾を探っていた葛を尾行していた情婦のメイドを襲っていたゴロツキどもを
葛が片付けている背後からかねてからメイドをマークしていた国民党情報部が
現れたという図だ。
西尾は共産党のシンパで国民党にスパイとして潜り込み、資金を奪って逃亡中
ということらしい。
 

裏取引で解放された葛は「関わるな」というタヌキ親父の命令を破って調査を継続。
情婦の宿に乗り込み足取りを追うが成果無し。
葛と西尾の過去の回想シーンを一切いれず、情婦が語る傷のエピソードだけで
葛の西尾への思いを伝えてみせたというあたりが今回のすごいところかな。
 

すれ違う二人。
会話だけだと西尾が葛に気づいたかどうかわからないが、愛鈴に対しての問答の
「過ぎたことだ」だけで西尾にとっては葛の存在は今ではどうでもよいものだ
ということを確認できる。
 
陰画ってなんだ?と調べてみたら、ネガフィルムを現像した際にできる
明暗・色彩が逆になってる画像のことだとか。
作中で愛鈴が西尾のことを「夏のようだ」と表現する。
陰画とは夏(西尾)のネガである愛鈴と葛のことを意味してそう。
自分の意志で過去のシガラミを一切気にせずに自由に生きる西尾を出すことで
その対極にある葛の人物像を表現してみせたというのが今回の主眼か。
 
ちょっとだけ気になるのは西尾の足の傷を見せたいがために共同浴場で殺害
された件かな。
国民党にマークされているのは知っていたはずなのに無用心すぎるね。